元女子高専生のつぶやき

高専→理系大学→欧州大学院の女子のつぶやきです

エラスムスの核融合修士M1を終えてとM2プラハの所感

※この記事は留学 Advent Calendar 2024 1日目の記事です。

なかなか書くタイミングが無かったのでアドベントカレンダー助かる。シンプルにプラハ充実しすぎてる。生きてて楽しい。

 

前回のM1の記事の続きの話です。

前回はM1の前期が終わったタイミングで書いていて、今回はM1を終えた感想とM2の前期が終わりそうなのでその話を書きます。

pokemomo27.hatenablog.com

 

高専(電気電子工学科)→ 電通大(電子工学)→ Erasmus Mundus Joint Masters

European Master of Science in Nuclear Fusion and Engineering Physics と進学してきました。

今在学している修士プログラムは、端的に言うと核融合の勉強をする修士プログラムです。

ヨーロッパのシステムのエラスムスについては前回の記事に書いているのでそれを参考にしてください。

 

  • M1を終えた感想

でも落ち着く~であったり、ここ好きだな~とならないので早くM2で違う国に行きたいです。というかスペインが好きなのでM2でマドリード行けたら万々歳です。フランス語出来たらフランスをもっと好きになれるのかなとも思いますが、どうなんでしょうね。

結論ですが、私はまじでフランス合わなくてきつかったです。あんなにsefishな国はないだろ!もちろん日本が見習うべき点も多いですが。日本でもそうだと思いますが人によって合う土地合わない土地があるように、ヨーロッパも国によって全く性格が異なるので国が変わると雰囲気が全く変わります。フランスも大きいのでエリアによって変わるってことも付け足しときます。

兎にも角にも、合わない嫌いな土地に1年も暮らして大変な勉強を乗り越えたので、もうどこでも暮らしていけるわと自信がつきました。(次フランスに住まなきゃいけないときは絶対B1くらいつけてから行く、相手に罵倒で負けたくないので。)

 

勉強が出来ないことや、日本でのキャラとこっちでのキャラの違いにアイデンティティがわからなくなり、自分を見失っていました。でも単位が取れたことや、英語で物理を話すことにも慣れてきて、ちょっとずつ英語で勉強が出来るようになってきたんじゃないかなと思えています。

やはりなんでも最初が一番きついので、前期で慣れたのと後期は授業数も減ったので少し気楽でした。

9月から授業が始まって、初めて遠出の旅行に行ったのが2月の1週間ほどでした。それまでノンストップでキツイ勉強だったのとヨーロッパの冬でしんどかったですねぇ。ツラすぎたのでもう結構記憶から消えてる。

後期は特に大きいこともなく、ただただ早く終わりたくて頑張ってました。無事M1で追試も何もなく進級できました。がんばったなぁ。人生でこんなにも頑張ったこと無かったので、自分ってここまでやれるんだと自信になったし、すごく成長しました。

 

 

プラハは正直、今回を逃したらもうプラハに住む機会は無いだろうなと思ったから選びました。クラシックが好きだからしか理由はありませんでした。マドリードを第1希望で出してたのですがみんなから人気で、第2希望で出していたプラハになりました。今ではこっちに来れて本当に良かったです。しょーみマドリードより自分に合うかもしれない。

 

M2は授業減るし、M1で英語と物理を鍛えたので去年ほどきつくないですね。普通に難しいですが、「何がわからないかわからない」というわけわからん状態ではない。自分が勉強したかったことをようやく勉強できているのもあります。意外だったのは中間テストが無いことですね。出席もないので、がちで期末テスト一発です。ちなみに授業は8時から始まったり、遅いやつだと20時に終わります。やっぱり学生の勉強量、コマ数はヨーロッパの方が多いのではと感じます。さすがプラハ、大学にオーケストラがあって、楽しく混ぜてもらっています。勉強と趣味と充実しすぎている。

youtu.be

M2なのでぼちぼち修論の研究もしていますが、私のところは研究室の概念がないのでスーパーバイザーとタイマンで研究しています。なんでも聞けて良いです。日本の研究とは全く雰囲気が違いますね。研究所の雰囲気も穏やかで、子どもがいる研究者も多く働きやすいのかな~と思っています。研究所って好きな時間で働けるのが良いですよね。

 

さすがチェコ人、フランス人に比べて英語がペラペラすぎる。教員でさえ英語微妙で苦しんでた去年がまるで嘘のように、英語がわからなくて苦労するということがありません。学生たちも誰に話しかけてもハイレベルな英語で返されます。みんなB2かC1くらいあるんじゃないのかと感じるくらいです。私が行っている大学が大きいからもあるかもですが、システムがすごい整っていて(本当にフランスがひどい)情報を探しやすいです。大学に限らずですが、行政のサイトさえもチェコでは英語があるものも多く感動しています。プラハはヨーロッパの非英語圏で初めて留学したい人とか結構穴場で悪くないと思います。日本人も多くていろいろ頼れます。(多すぎて戸惑っている。)あとプラハのサイズがいい感じに都会で、東京の大きさに疲れた身としてちょうどいいです。外国で田舎すぎると外国人として暮らすハードルが高くなる。

 

端的にフランスで心身ともに疲弊した私にとって、プラハの住みやすさが半端ないです。全てがフランスより良い(個人の意見です)。※フランスの中でも私が居たところとの比較で、フランスは大きいのでエリアによって印象がかなり変わります。プラハに来てから未だに困ったこと無いし、嫌なこともない。トイレに便座はあるし、大麻も全然臭くない。(フランスでは毎日匂っていた、ここでは数えるくらいしかない。)そこらへんのガキにチノと叫ばれることもないし、外国人だからと睨まれることもない。プラハの人たちが外国人に嫌悪感を見せないのですごく楽です。チェコ人は物静かな感じがしていて、どこか日本人の雰囲気に似ていて落ち着きます。一点苦手なのは冬ですね。でもこれはヨーロッパに居る限り、地中海でもない限りは避けられないです。なんとか慣れたいですが、まだまだ訓練が必要そうです。

 

ヨーロッパで今のところプラハが一番居心地が良いので、このままここでPh.D.やっちゃおうかな~となってます。多分しそう。プラハ綺麗な街でいいところなのでぜひ遊びに来てください。

 

UnsplashAnthony DELANOIXが撮影した写真